こんにちは。
早いもので、今年ももう終わりに近づいてきており、そろそろイチゴ狩りが始まるシーズンです。イチゴといえば、有名な「あまおう」や「とちおとめ」を始め、白イチゴや黒イチゴと呼ばれる品種など、数えきれない程多くの品種が存在しています。その中の一つ、「とちひめ」と呼ばれる品種は皆さんご存知でしょうか?
■「とちひめ」は栃木県内でしか食べられない
「とちひめ」の名前の「とち」から分かるように、「とちひめ」は栃木県のブランドイチゴです。栃木県を代表するブランドと言えば、他にも「とちとおとめ」や皇海山(すかいさん)に由来する「スカイベリー」などがありますね。これらのイチゴは、栃木県外にも出回っています。では、なぜ「とちひめ」は、栃木県内でしか食べられないのでしょうか。
理由①水分が多く、日持ちしない
「とちひめ」は、他の品種に比べて水分が多く、その分日持ちしません。そのため、県内でも、摘み取ったものを販売している農園も少なく、いちご狩りで味わう事がメインとなります。
理由②果肉が柔らかく、運搬に不向き
もう一つの理由として挙げられるのは、果肉が柔らかく運搬に不向きである事です。そのため、県内であっても通販ではほとんど出回っていないと言われており、もし買えたとしても、配送の過程である程度痛んでしまうようです。
以上の理由から、流通が難しく、栃木県内に限って食べられる“幻のイチゴ”として栽培されています。個人的に「果物は冷蔵庫で冷えたものが最高!」と思っていましたが、ここまで言われると、どんなイチゴなのか、一度食べてみたくなりますね。
■結局のところ、「とちひめ」ってどんなイチゴ?
「とちひめ」は、果肉が非常に大きく、成長したものだと握り拳程の大きさになります。さらに、「とちおとめ」より甘みが強く、いちご1粒あたりに含まれているビタミンCはリンゴ7個分だと言われます。食べ応えがあるだけでなく、美容や健康面でも嬉しいイチゴですね。
■どこで食べられるの?
「とちひめ」を栽培している農家さんは少なく、わずか20軒ほどと言われています。“幻のイチゴ”と呼ばれる理由も分かりますね。道の駅等でも、少数は販売されているようですが、折角食べるなら、一番新鮮な状態で食べられるイチゴ狩りが良いですよね。
今回は「とちひめ」狩りができる、観光農園「アグリの郷」さんを紹介します。
観光農園「アグリの郷」
栃木県栃木市大塚町128-1
TEL:0282-27-0882/FAX:0282-29-1147
※「とちひめ」狩りは完全予約制なのでご注意ください!
※料金は利用月によって変わるので要確認
※食べ放題は30分間
これから始まるイチゴ狩りシーズン、せっかくなら今年は「とちひめ」狩りにお出かけしてみませんか?知る人ぞ知る“幻のイチゴ”をぜひ、ご賞味ください!