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『ゴーン・ガール』ネタバレ感想・レビュー|スコア80点「結局、真実は当事者にしか分からないという事を学ぶ映画」

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引用:http://www.foxmovies-jp.com/gone-girl/

今回紹介するのは、2014年に公開された映画『ゴーン・ガール』です。

 

『ゴーン・ガール』とは

概要

2014年12月12日に日本公開されたアメリカのミステリー映画。

ギリアン・フリンの同名の小説を原作として作品で、ハリウッド映画賞など数々の賞を受賞した評価の高い作品。

主演のベン・アフレックが終始情けなく、誠実にごめんさないする映画です。

 U-NEXT公式サイト(https://video.unext.jp/)より引用

5年目の結婚記念日に、ニックの妻・エイミーが失踪する。警察は失踪と他殺の両面から捜査を開始し、マスコミはこの謎めいた事件に注目した。調べが進むにつれ、ニックの不可解な言動が明るみに出て、彼は全米から批判と疑惑の目にさらされる事になる。

監督:デヴィッド・フィンチャー

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』、『ソーシャル・ネットワーク』、『ドラゴン・タトゥーの女』など。 

 

出演者・キャスト情報

ニック・ダン役:ベン・アフレック

出身:アメリカ・カリフォルニア州バークレー

生年月日:1972年8月15日(2020年4月現在・47歳)

主な出演作:『アルマゲドン』、『パール・ハーバー』、『ジャスティス・リーグ』など。

ジャスティスリーグのバットマンの人。バットマンのデザインは微妙だが、彼自身は格好良い。

ただ、今回の役柄は終始ナヨナヨしていて、視聴者の求める行動はとれなかった。

どうせなら不倫の事は開き直って、エイミーと真っ向勝負して欲しかった。

エイミー・エリオット・ダン役:ロザムンド・パイク

出身:イギリス・ロンドン

生年月日:1979年1月27日(2020年・4月現在41歳)

主な出演作:『007ダイ・アナザー・デイ』、『プライドと偏見』など。

最後、何故逮捕されない??

お金盗られてデジーを頼ったけど、どの道お金を使い果たしてたら、デジーに頼らざるを得なかったのだろうか。アメリカ物騒だわ。

一見まともそうに見えて、中身が狂ってる演技は本当に怖かった。特に笑顔。

マーゴ・ダン役:キャリー・クーン

出身:アメリカ・オハイオ州

生年月日:1981年1月24日(2020年4月現在・39歳)

主な出演作:『アべンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『ゴースト・バスターズ/アフターライフ』など

巻き込まれて、色々振り回されていたのに、本作で唯一の良心だった…。

アベンジャーズで、サノスの部下の女幹部(言い方)プロキシマ・ミッドナイトがこの人だったらしい。

全身特殊メイクだから気付くわけないか。

 

ロンダ・ボニー刑事役:キム・ディケンズ

出身:アメリカ・アラバマ州ハンツビル

生年月日:1965年6月18日(2020年4月現在・54歳)

主な出演作:『インビジブル』、『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』など。

主人公の事を唯一理解してくれて真実を明かしてくれそうな立ち位置なのに、全然活躍しなかった人。

むしろ一緒になって逮捕しに来た時はがっかりした…。

騙されてたのに張り切っちゃってて残念。

アンディ・フィッツジェラルド役:エミリー・ラタコウスキー

出身:イギリス・ロンドン

生年月日:1991年6月7日(2020年4月現在・28歳)

好きになりました。もっと明るい映像で観たかった。

デジー役・コリングス役:ニール・パトリック・ハリス

出身:アメリカ・ニューメキシコ州アルバカーキ

生年月日:1973年6月15日(2020年4月現在・46歳)

エイミーに20年執着し続けた精神異常者の役でしたが、私生活では同性愛者だそうです。

なんかこういう人いるよな~っていう、変人過ぎない絶妙な変人具合で、純粋だけどちょっとおかしい感じが恐怖でした。

もはや普通の写真ですら役に引っ張られて怖く見える…。笑

タナー・ボルト役:タイラー・ベリー

出身:アメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズ

生年月日:1969年9月14日(2020年4月現在・50歳)

ノエル・ホーソーン役:ケイシー・ウィルソン

出身:アメリカ

生年月日:1980年10月24日(2020年4月現在・39歳)

自称親友の近所の主婦。

まんまと利用されてたけど、本人は利用されているって知らないから幸せなのか。

作中では馬鹿にされてたけど、集会の際に声を上げてくれる存在って実際にいたらかなり良い人だと思うけど、どうなんだろう。

エレン・アボット役:ミッシー・パイル

出身:アメリカ・テキサス州ヒューストン

生年月日:1972年11月16日(2020年4月現在・47歳)

主な出演作:『チャーリーとチョコレート工場(ボーレガード婦人)』、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(ウェブ先生)』など。

ニュースキャスターの人。

最後の手のひら返しも含めて、マスコミらしいキャラクターで良かったと思います。

シャロン・シーバー役:セーラ・ウォード

出身:アメリカ・ミシシッピ州メリディアン 

生年月日:1956年7月11日(2020年4月現在・63歳)

主な出演作:『CSI:ニューヨーク(ジョー・ダンヴィル)』

 

管理人的スコア:80点「結局、真実は当事者にしか分からないという事を学ぶ映画」

ストーリー  :★★★★★

シンプルに驚きの一言。

よくある物語のように「どうせ妻は生きていた」というオチだろうと思って、斜に構えて観ていましたが、中盤には段階で生存を確認。

その後、どういう展開になるのかと思いきや、まさか妻側が仕掛けていたとは…。驚きでした。

てっきり登場人物の中の誰かが誘拐しているような展開でくるのかと。

そこから、妻側が必死に犯行現場を細工して作り出している様子とか、逃亡劇から夫の元に戻ってくるまでの苦労をオチとせずに、更に先まで描いてくれたのは本当に見ごたえがありました。

欲を言えば、後半はニックの反撃編で、エイミーを追い詰めて発見するような展開が観たかった。

最後、エイミーが何故警察を誤魔化しきれたのか、ニックが何故エイミーを受け入れようと思えたのか(子供やお金?)という部分が少し説得力が足りなかったような気もしますが。

いずれにせよ、作品が世に溢れて、どんでん返しや驚きの展開というものが難しくなっている中、狙って観客を驚かせた素晴らしいストーリーでした。

キャスト・演技:★★★☆☆

エイミー役のロザムンド・パイクの演技が素晴らしかったですね。

若い頃の華やかな姿、結婚生活に不満を抱く姿、逃亡後に変装した姿、戻って来てからの狂気を感じさせる笑顔、どれも圧巻の演技でした。

場面によって自分を使い分ける事が出来るエイミーに恐ろしさを感じました。

デジーの別荘での防犯カメラのシーンなんて、何事かと思いました。

演出     :★★★★★

飽きさせない展開でした。

始めは夫・ニックは被害者だと思わせる展開で、でもこの夫も不倫を隠していたり、妻の事を知らなかったりと、どんどん怪しい態度が発覚して…。

観客が主人公だと思っていた夫を信じられなくなってきたところに、エイミーを登場させて…。

今度は夫が悪いからエイミーが逃げ出したのかと思えば、実はエイミーはかなりやばい奴で…。

と、何度も視聴者の考えをひっくり返させる怒涛の展開でした。

メディアに取材されるシーンで、思わず笑顔を作ってしまったニックの描き方も、本当に上手かったと思います。

確かに不注意と言われれば不注意ですが、カメラに対して笑顔を作るのが現代人の当たり前になっているので、「笑顔で」と言われれば一瞬、間違えて笑ってしまう事もあると思うんですよね。

そういう所を切り取って、執拗に報道、批判するマスコミの描き方もリアリティがあって良かった。

部外者で何も事情を知らないのに、炎上しそうな情報だけを訳知り顔で語る様子は皮肉でした。

ニックを偽って逃亡したエイミー、マスコミを偽ってエイミーと暮らすことを決めたニック、結局のところ本人や当事者でなければ何を考えているのか分からない怖さを感じた作品でした。

映像美    :★★★☆☆

作品の性質上仕方ないのかもしれませんが、終始画面が暗かったですね。

物語の展開上、派手なシーンや綺麗な街並みが映る事もなく、ほとんど室内で話が展開していくため、少し単調な感じは受けました。

後はフラッシュを際立たせるためか、夜のシーンも多過ぎたように感じます。

 

続編『ゴーン・ガール2』は制作の可能性あり!!

最後は多少もやっとしたものの、ストーリーとしては完結したように見えた本作。

しかし、原作者ギリアン・フリンは続編制作の可能性について言及しています。

詳細は本記事、最後部のリンクを確認。

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