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【Amazonプライム】『ザ・ボーイズ(The Boys)』ネタバレ感想・レビュー|スコア85点「腐敗したヒーロー達を殺すために、悪人顔の一般人がせこく戦うドラマ」

今回紹介するのは、Amazonプライム・ビデオ オリジナルの連続ドラマ『ザ・ボーイズ(原題:The Boys)』です。

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『ザ・ボーイズ』とは

基本情報

2019年7月26日に公開されたAmazonプライムビデオのオリジナルコンテンツの連続ドラマ。

話数:全8話(現在シーズン1のみ公開)

一見ヒーローものかと思えば、傲慢なヒーローを相手に一般人が奔走するブラックコメディドラマです。

Amazonプライム・ビデオ公式(https://www.amazon.co.jp/)より

欲と名声にとりつかれたスーパーヒーローたち。非公式に「ザ・ボーイズ」と呼ばれるグループが腐敗したスーパーヒーローたちを倒そうとする。特殊能力を持たない彼らは根性と信念で悪しきヒーローに立ち向かう。

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 出演者・キャスト情報

年齢は2020年5月現在のもの。

ザ・ボーイズ

ヒューイ・キャンベル役:ジャック・クエイド-Jack Quaid-

出身:アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス

生年月日:1992年4月24日(28歳)

主な出演作:『ハンガーゲーム(マーベル)』など。

大女優メグ・ライアンの息子。

ロビンを殺されて怒り狂ってた割には、意外と早くスターライトに乗り換え。

トランスルーセントに絶対逃げられると思ってたけど、爆弾のスイッチ押したのはグッジョブ。

あの瞬間、このドラマは面白くなると確信しました。

歯の矯正器具ひとつでよく乗り込んできたな。

ウィリアム・ビリー・ブッチャー役:カール・アーバン-Karl Urban-

出身:ニュージーランド・ウェリントン

生年月日:1972年6月7日(47歳)

主な出演作:『ロード・オブ・ザ・リング(エオメル)』、『ボーン・スプレマシー(キリル)』、『マイティ・ソー・バトルロイヤル(スカージ)』

いかにも悪役って顔。

シーズンラストで判明した事実については、どうしてもっと確認しなかったのか…。

ビリーの動機がそもそも覆るような展開で衝撃でした。

敵に対して一切躊躇しない所が良かったです。

フレンチー役:トマー・カポン-Tomer Kapon-

出身:イスラエル・ホロン

生年月日:1985年7月15日(34歳)

過去に関する簡単な説明はありましたが、いまいち好きになれず…。

マザーズミルク役:ラズ・アロンソ-Laz Alonso-

出身:アメリカ・ワシントンDC

生年月日:1974年3月25日(46歳)

主な出演作:『アバター(ツーテイ)』など。

同じく、もっと掘り下げて欲しかったキャラクターでした。

キミコ役:福原かれん

出身:アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス

※両親は日本人だが、本人はアメリカ国籍。

生年月日:1992年2月10日(28歳)

主な出演作:『スーサイド・スクワッド(カタナ)』

キャスティングと、役名がキミコという事から日本人の設定なんでしょうが、「ヤシの葉が月にかかる故郷」って日本なのか??

『アベンジャーズ/エンドゲーム』で登場した日本のように、ネオン街のような描かれ方はしますが、こんな東南アジアっぽい日本は初めてだったので、衝撃でした。

アメリカ様からすれば、東南アジアも日本も同じなのだろうか…。

ちなみに、キミコがずっと見ていた男性アイドルグループは、BOYS AND MEN。

曲名は「帆を上げろ!」だそうです。

 

セブン

ホームランダー役:アントニー・スター-Antony Starr-

出身:ニュージーランド

生年月日:1975年10月25日(44歳)

主な出演作:『Banshee(ルーカス・フッド)』など。

金髪に青い瞳というTHE・アメリカ(ニュージーランド人ですが)のヒーロー像の外見に、とんでもなく歪んだ性格というギャップが良かったです。

笑顔がいかにも胡散臭くて素敵。

施設で育って本物の親の愛を知らない事から、マデリン・スティルウェルに対する母親としても女性としても愛情を求めてしまっている複雑な感情も描き方が上手かったですね。

ホームランダーもまた、作り出された存在としてヴォートの被害者である事が見て取れました。

クイーン・メイヴ役:ドミニク・マケリゴット-Dominique McElligott-

出身:アイルランド

生年月日:1986年3月5日(34歳)

飛行機事故でのホームランダーの行動に疑問を感じ、ザ・ボーイズ側に寝返ったり、何かしらあるのかと思ったけど、特に行動せず…。

第1話では、トラックにぶつかっても平気な強い身体能力を見せつけていましたが、それ以降は一切活躍せず残念。

Aトレイン役:ジェシー・T・アッシャー-Jessie T Usher Jr-

出身:アメリカ・メリーランド州

生年月日:1992年2月29日(28歳)

主な出演作:『デンジャラス・ライ』ネタバレ感想・レビュー|スコア55点

一番クズで、彼女を自分で殺しておいて逆切れしてくる面白いキャラでした。

最速の座を奪われたあげく、店の警備員にいちゃもんをつけているところを映像に収められてしまい、評価は地に落ちてしまいました。

最後は本当に死んでしまったのか、シーズン2で生き返っているのか、気になります。

あれはヒューイの能力だったという事でいいのからしら?

ディープ役:チェイス・クロフォード-Chace Crawford-

出身:アメリカ・テキサス州ラボック

生年月日:1985年7月18日(34歳)

主な出演作:『ゴシップガール(ネイト・アーチボルド)』

一番愛すべき残念な男かもしれない。

イルカ救出とロブスターを購入するシーンが笑いました。

水中で活躍するらしいけど、一切活躍するシーンは映されることなく…。

扱いも残念でした。

エラに手を突っ込んできた女は何者なんだ…。

トランスルーセント役:アレックス・ハッセル-Alex Hassell-

出身:イギリス・エセックス

生年月日:1980年9月17日(39歳)

全ての男の願望を叶えることが出来る羨ましい奴。

仲間のトイレを覗く以外にも見るべきものはあっただろうに。

ブラック・ノワール役:ネイサン・ミッチェル-Nathan Mitchell-

出身:カナダ・オンタリオ州

生年月日:1984年7月7日(35歳)

一度も素顔が出なかったし、どういう活動をしているのかも不明だった人。

とりあえず映画にいっぱい出ている事と武器を使う事は分かった。

8話通してこんな登場しないキャラがいるなら、「セブン」じゃなくて「シックス」で良かったのでは…?笑

スターライト役:エリン・モリアーティ-Erin Moriarty-

出身:アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク

生年月日:1994年6月24日(25歳)

主な出演作:『ジェシカ・ジョーンズ(ホープ・シュロットマン)』

ディープに騙され、母に秘密を隠され、ヒューイに利用された人。

正しくあろうとする事は素晴らしいが、もう少しうまく立ち回って欲しい…。

彼女の目指す正義はヴォートでは実現できないだろうから、早めに見切りをつけて幸せになって欲しい。

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管理人的スコア:85点「腐敗したヒーロー達を殺すために、悪人顔の一般人がせこく戦うドラマ」

ストーリー・設定:★★★★★

ヒーローが傲慢で悪役という設定が斬新で面白く、一気見しました。

『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』でも、バットマンの正義の行いによる被害が~というくだりはありましたが、本作でのヒーローは人間性が完全にクズ。

会社が作り出した産業としてヒーローイメージで、実態が伴っていないというのはヒーローが現実に存在したらありそうな話で、良かったです。

シーズン最終話、ラストのラストで判明した事実も衝撃。

確かに、そこ確認せずに動いちゃってたのね…。

キャスト・演技 :★★★★★

善人面した悪役(ヒーロー)と、悪人面した主人公たち(ザ・ボーイス)という対比が良かったです。

ビリーもフレンチーもどう見ても、普通の映画じゃ悪役顔ですもんね。

そして何よりもハーレイ・ジョエル・オスメント。

子役の頃はあんなに可愛くて、売れていたのに大人になってしまった今は…。

という究極のブラックユーモアを含んだキャスティングは最高でした。

また、セブンのメンバーは、どれもキャラクターが立ってて良かったと思います。

ディープのダメさ加減に笑わされました。

イルカとロブスターのくだりは傑作です。

ホームランダーのいかにも正義っぽい外見と胡散臭い表情も、本当に上手かったと思います。

欲を言えば、ザ・ボーイズのメンバーに親しみが沸かなかったのが残念…。

フレンチーもマザーズミルクも、いまいちキャラが立ってないんですよね。

もうちょっとそこを掘り下げて欲しかったです。

演出      :★★★☆☆

ブラックなヒーローものという事で皮肉が効いてて面白かったです。

ホームランダー⇒スーパーマン、キャプテン・アメリカ

クイーン・メイヴ⇒ワンダーウーマン

という風に、どこかで観た事あるような衣装と能力と基地と…。笑

また、始めは単純にザ・ボーイズ対セブンの構図でしたが、セブンもヴォートに作り出された存在であったり、セブンの内部でも考えが分かれていたりと、単純に悪役に終わらせない演出も良かったと思います。

(もちろん、クズはクズですが)

巨大企業が作り出したイメージ戦略に踊らされる市民とかドラッグとか性被害とか、社会の問題を反映して、意外と考えながら観なくてはいけない作風でした。

映像美     :★★★★☆

グロさ満点でしたが、それもリアリティがあって良かったと思います。

ヒーローものの映画って基本は、敵を倒すけど、実際に身体が欠損する様子とか、血が派手に流れる様子って映さないようにしますからね。

実社会にヒーローがいたら、というテーマに合致していて良かったと思います。

第1話で、Aトレインによって、ロビンがはじけ飛びましたが、「確かに」って思わされました。

フラッシュとか高速移動する系のヒーローってあんなに危険なんですね。

基本的に暗めの映像ではありましたが、丁寧に作られているのが感じられて良かったです。

 

 『ザ・ボーイズ』セカンドシーズンは2020年配信予定!

 ザ・ボーイズはファーストシーズン配信開始前から、セカンドシーズンの制作が決定しています。

2020年中の配信開始になるようです。 

 

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