『ベター・コール・ソウル(原題:Better Call Saul)』のシーズン4の視聴が終わりましたので簡単に感想です。
『ベター・コール・ソウル』とは?
概要
2015年に放送がスタートした連続ドラマ。
全5シーズン(計50話)でNetflixでは全話、Amazonプライムビデオではシーズン1~3が配信されています。
『ブレイキング・バッド』に登場した弁護士、ソウル・グッドマンを主人公としたスピンオフ作品で、エミー賞にノミネートされた非常に評価の高い作品です。
管理人感想
チャックの残した手紙がずるい…
シーズン4は、ジミーが弁護士としての資格を剥奪されている事、チャックの死の影が付きまとう事から、どこか見ていて心苦しいシーズンでした。
シーズン1~3がチャックとの対決や、怒りから来る行動の割合が大きかったので対照的で印象に残りました。
チャックもチャックで、最後にジミーの事を認める優しい内容の手紙を残し、ジミーに徹底的に恨ませる事さえ、させないのがずるいですね。
携帯販売会社に就職したジミー
弁護士の資格を一時的に失ったジミーは、携帯電話の販売会社に就職しました。
始めはコピー会社の営業の面接を受けていましたが、合格したにも関わらず、面接官を目の前で非難して、自分から断る姿に笑わされました。
その後は、携帯販売の店が暇過ぎる事を良い事に、自分でサイドビジネスを見つけましたが、ジミーって本当商売の天才ですよね。
口も達者で、商売にも向いていて、弁護士としての名誉にさえ拘らなければ、いくらでも幸せになれるのに…って感じです。
街中で不良相手に携帯電話を販売された際に襲われ、その仕返しをした際のジャージ姿に笑いました。
始めから交渉が決裂して逃げなくちゃいけない事まで計算していたんですね。
ガスとナチョの関係 ラロの登場
ナチョがヘクターの薬に細工をした事はガスにしっかり見抜かれていました。
んー、ガス怖すぎ…。
ガスの手下として働くよう命じられていましたが、サラマンカファミリーには新しくラロが登場しました。
今のところラロに振り回されっぱなしのナチョですが、今後どのように立ち回っていくのでしょうか。
また、ガスがナチョの仲間を始末した際に、偽装工作としてナチョも撃ちましたが、本当に容赦ない…。
ラロはラロで、地下工場の事を嗅ぎまわっているし、ヘクターがいなくなっても、また大きく揉めそうです。
地下工場の建設 カイかと思えばヴェルナーの方が問題を起こした
ガスの地下工場の建設ですが、あんな少ないドイツ人だけで進めていけるものなんですね。
あまり普段意識して観ていませんでしたが、シーズン4だけで結構な時間が経っている事が分かります。
ジミーの弁護士の資格の件から考えると1年ですね。
当初、問題を起こしていたのは発破士のカイでしたが、最終的に処分をされてしまったのは妻に会いに一時的に逃亡しようとしたリーダーのヴェルナーでした。
酒場で知り合った人間に仕事の内容を話してしまったりと、お人好しが故に、雇い主であるガスのヤバさを分かっていなかったんでしょう…。
マイクとはよく話して通じ合っていた部分もあったので、最期は残念でした。
遺族の会で嘘をつく男を非難したマイク
義理の娘と参加している(仲良すぎ)遺族の会で、妻がいたと嘘をつく男を非難したマイク。
結局、事実関係は明らかになっていませんが、本当に嘘だったんでしょうか。
っていうか、マイクは何故わざわざ面倒事に関わったのだろう…。
いつもならスルーしそうなのに、会で知り合った女の人の手前?
ちょっと気になってるのか?
今シーズンはマイクもあまり活動的ではなく、監視したり監査(のフリ)をしたり、監督する立場であまり派手な場面はありませんでした。
ヘクターを完全回復させないガスが恐ろしい
『ブレイキング・バッド』でお馴染みのヘクターのあの呼び鈴がついに登場しました。
ファンなら思わず「ああ!!!!」ってなりますよね。笑
昏睡状態だったヘクターに、腕の良い医師を呼び寄せたガス。
しかし、回復のきざしが見えて来たところで治療を打ち切りにしてしまいます。
ヘクターが指しか動かない状態だったのは、ガスが意図的に治療を中断した事が理由だったんですね。
本当にどこまでも恐ろしい。
チャックにしろガスにしろヘクターにしろラロにしろ、面倒くさいおっさんしか出てこないドラマだ…。
バビノーの減刑工作で、お馴染みのCM制作メンバーが活躍
バビノー氏の減刑工作では、お馴染みのCM制作メンバーが活躍しました。
このメンバーとジミーがバタバタやっているのが、このドラマの中で一番楽しい瞬間な気がしています。
絶対教会とか行くタイプじゃなさそうなのに、教会の英雄みたいな設定で笑いました。
こういう人を騙す時のジミーは、活き活きしていて良いですね。
移動中のバスの中で乗り合わせた人たちに手紙を書かせるという周囲の人間を巻き込む力にも感動。
一緒に偽装工作を図るキム
キムは本当によく分からない…。
プライドも高い、犯罪に潔癖な所もある、でもなんだかんだ自分のために偽装工作を一緒にやっちゃうという…。
彼女は別の事務所で上手くやっていますが、いつか報いを受ける時が来るのでしょうか…。
普通のドラマだったら絶対にバレる展開が来るんでしょうが、ブレイキング・バッドの世界では悪い事やってる奴なんていっぱいいるので、どうなんでしょう。
ジミーが弁護士復帰できず…
弁護士資格を剥奪されたから1年後の面談で、ジミーは弁護士に復帰できませんでした。
面接が終わって、書面を待たずに直接結果を聞きに乗り込むところは流石です。
落とされた理由がチャックであろう事を知った時のジミーの怒りは頂点でした。
チャックからの手紙である程度、許せた部分もあったのかと思いましたが、全くそんな事は無かったんですね。
そこから、チャックの死を悼むふりをしたり、チャックの名前が付くよう施設に募金したりと、利用できるものは利用してやる精神はたくましく、ジミーらしさが良かったと思います。
最後の聴聞会では、キムはジミーがチャックの事を本当に悼んでいると思っていたようですが…。
弁護士ソウル・グッドマンの誕生
シーズン最終話で、ついにジミーが弁護士として「ソウル・グッドマン」の名前を使う事になりました。
聴聞会で見せた態度と丸っきり違うテンションで笑いました。
「マッギルの名前に恥じないように」みたいな事言ってたのに…。笑
ようやく資格を取り戻したので、次のシーズンからは再び大暴れしてくれそうですね。
期待です。