今回紹介するのは、2020年6月5日に公開されたNetflixオリジナルコンテンツの映画『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』です。
本作の特徴はこちら
- メインとなる犯罪抑制システムは、全然出てこない
- 敵が油断し過ぎて、死ぬ
- 主人公の動機が不明
- 終始重苦しい雰囲気のまま、2時間半
『ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム』とは?
基本情報
・2020年6月5日公開。
・Netflixオリジナルコンテンツの映画。
出演者・キャスト情報
グラハム・ブリック役:エドガー・ラミレス-Édgar Ramírez-
出身:ベネズエラ
生年月日:1977年3月25日(43歳)
ケヴィン(キャッシュ)役:マイケル・ピット-Michael Pitt-
出身:アメリカ・ニュージャージー州ウェストオレンジ
生年月日:1981年4月10日(39歳)
シェルビー・デュプリー役:アンナ・ブリュースター-Anna Brewster-
出身:イギリス
生年月日:1986年5月2日(34歳)
Anna Brewster - Wikipedia(英語版)
管理人的スコア:20点「全員油断し過ぎ!突っ込み所満載の犯罪抑制システム」
ストーリー・設定 :★☆☆☆☆
話の行方が迷子でした。
まず、作品自体がかなり長い割に、説明が丁寧じゃありません。
この映画の主だった特徴が、アメリカ政府が導入しようとしている違法行為を抑制するAPIというシステム。
これが作動すると、電波が脳に直接働きかけ、耳鳴りのような状態になり、思考が停止して犯罪行為が実行に移せなくなります。
これが、この映画のメインになる話なのかと思えば、おまけ程度にしか出てこない。笑
大半は、良く分からない復讐劇みたいなのに巻き込まれているだけです。
なんだが良く分からないけど常に命を狙われている主人公が、強盗に誘ってきた仲間の兄妹喧嘩(ここだけ笑った)、親子喧嘩に巻き込まれて、死にかけるだけの映画でした。(っていうか死ぬ)
最後、カナダに辿り着いた後、女はどうやって逃げ切ったのか。
あんな血まみれ裸足で金だけ持って、どうやって逃げ切るんだよ…。
っていうかカナダに入った時点で、追っ手が全然来ないって、カナダ側の警備がザルすぎる。
それに、出会って数日の男に対して、愛している事を永遠に忘れるなと…。
キャラクター・演技:☆☆☆☆☆
主人公が寡黙で何を考えているのか全く分からない。
自分の理解不足だったら申し訳ないが、主人公と仲間の女の動機が分からなかった。
ケヴィンはギャングの父親のように功績を作りたいと言うのは理解できた。
ただ、主人公は紙幣を刷っている工場を襲えば、死んだ弟の復讐になるのだろうか。
女に至っては、FBIに弱みを握られて、ケヴィンを逮捕させるために情報を流すべく潜入をしていたのではないのか。
何故か気が付けば、全員がデュモイ家のゴタゴタに巻き込まれて命をかけ、紙幣工場を襲ってカナダを目指していた。
名前も分からないけど、ドライバーだけが良いやつだった。
演出 :☆☆☆☆☆
唐突なセックスはNGです。
っていうか何回イチャイチャするんだよ。
愛の物語だったの?これ。
全編通して雰囲気が重苦しい上、特に面白くないのでしんどかった。
色々突っ込み所が多かったです。
・停まっている車に、マシンガンで山程打ち込まれても何故か無傷の主人公。
・ボスを殺された腹いせに、相手の恋人を連れ去って襲うだけの幹部。
・あっさり盗まれちゃう紙幣工場。
・ケヴィンの裏切りが無ければ、実質無傷で作戦成功。
・戦闘員でもない女ハッカー(API状態)と格闘の末、負ける警察官。
・「止まれ!」って言いながら、ずっと後ろからついてくるだけの警察官
そもそもケヴィンもFBIも、油断してダラダラ喋って死ぬって何なの…。
一昔前のRPGの魔王的なね。
さっさと、とどめ刺しておこうよ。
APIのシステム自体も、悪を悪と思わなければ効かないというシステム。
善悪がどうでも良くなったり、何も感じなくなったら効かないという、欠陥あり。
それが実験段階で分かっているのに、被験者であったケヴィンをそのまま出所させて、システムもそのまま作動させるという…。
何を思ってか買った神経毒で、感覚が狂ったから撃てるってなんなんだろう。
伏線でも何でもないわ。
映像美 :★★★☆☆
映像だけは、それなりに派手でした。
このカット良いなぁ~と思わせるような構図もちょくちょく。