今回は、『ゴーストオブツシマ』のネタバレ有感想・レビューです。
2020年7月17日に発売。PS4専用ソフト。
Ghost of Tsushima Game | PS4 - PlayStation
買って間違いなし!本当に面白い、絶対にプレイするべきゲーム
日本を舞台にしたオープンワールドゲームということで、発売前からかなり注目していました。
しかし、『ゴーストオブツシマ』の前週に発売されたパワプロのサクセスで忙しく…
購入のタイミングがなかなか見つけられませんでした。
パワプロもひと段落したので、そろそろと思い立った頃には、どこの店頭でも品切れ状態。
発売から少し遅れて購入になったので、Amazonのレビューを確認したところ★5の絶賛の嵐。
これは期待が持てるぞ…!という事で、再入荷を待ちきれずダウンロード版を購入しました。
新作を買うのは、やっぱり高いですね。
割引もないし、売れないので普段はダウンロードでは絶対買わないんですが…。
実際にプレイしてみた感想として…
めちゃくちゃ面白かったです!!!!
普段トロコンまでなかなかやる気にならないんですが、本作はプラチナトロフィーまで獲得。
(取得条件がそこまで難しくなかったので頑張ったというのはありますが)
以下、気付いた事と感想です。
色々思った事を書きますので、批判的な内容もありますが、めちゃくちゃ楽しくプレイさせてもらいましたし、基本的には大絶賛です。
「誉」とは命に代える程大切なものなのか?仁の生き様について
作品に大きく関わってくるテーマ、「誉」。
作中でも何度も何度もこの言葉が出てきます。
対馬を守るために「誉」を捨ててでも戦うべきだ、という仁と冥人の支持者たち。
一方、武士として「誉」を、名誉ある戦いを何よりも大切にし、誉なき勝利には意味がないとする志村や本土の武士たち。
プレイヤーとしては、この時代の価値観である「誉」よりも、命を優先させる仁の戦い方に共感した人の方が多かったと思います。
一方、叔父である志村殿は、小茂田での敗戦を省みず、「ワシとお前で攻めれば落とせる」、「武士が正面から攻めれば何とかなる」と誉重視の脳死パワースタイル。
言っている事は分かりますが、まさに「誉では民をは救えませぬぞ」状態。
せめてもの救いは、ゆなを始め、政子殿や石川先生といった仁に積極的に協力してくれる人物たちの存在でしょうか。
実際、仁がおらず、志村のいう「誉」だけで戦っていたら、小茂田の戦いの後、対馬は完全に制圧されていたのだと思います。
「誉」を尊重した、一騎討ちや正面突破といったプレイスタイルだけではゲームを進めることが出来ず、対馬を守るために冥人としてのプレイを迫られるのは、必然性があって良かったです。
まあ、「誉」を尊重してプレイしている人がそんなにいるとは思いませんが。
ただ、志村の立場になってみると「誉」を重視するのも分かるような気がします。
志村も対馬では偉くても結局は地頭であり、誉を捨てたことが本土にバレたら、処分されてしまうのでしょう、
結果として、部下の一人が勝手に毒殺暗殺しまくってその責任を全て負ってくれるという、一番良い状況だったのではないかと思います。
ただ最後に仁の事を殺そうとしてきたのは流石に頭が固すぎると思いますが。
最後は「誉ある死」を望んできたので、きっちり生かして帰ってきました。
仁は結果として正しい事をしているのに、価値観の違いで責任だけを負わされ、それでもなお対馬を守るために戦い続ける可哀想な立場でした。
このままじゃあまりに救われないので、『ゴーストオブツシマ2』を作って、7年後の弘安の役とか、鎌倉編とかやって仁を救ってほしい…。
鎌倉を巴と冒険したい。
とにかく映像が綺麗。ジャポニズム光る、作られたツシマが良い感じ
映画とかに登場する、外人から見た日本って凄く好きなんですよねー!
本作で描かれる対馬も、日本人が作った日本じゃないから、日本のエッセンスとも言える部分が強調して描かれていて最高でした。
もみじ、蛍、すすき、神社、城下町、全て最高です。
管理人としては、これまでオープンワールドって『グラセフ5』とか『ウォッチドッグス』とか、実際に存在する街にリンクしたオープンワールドじゃないと、探索していて楽しくないという思いがあったんですが、払拭されました。
もう、マップ探索しているだけで楽しかったです。
(上県の雪山は変わり映えしなくて微妙でしたが…)
岩に向かってジャンプしたら、空飛びがち。
これまプレイヤー全員が経験したと思います。
バグとまではいきませんが、岩場に向かってジャンプすると、かなりの確率で空中で引っ掛かって浮遊しますよね。
多分、ジャンプを繰り返したらそのまま壁抜けしたりするのかな?
マップ上に岩場や崖が多かったので、割と頻発した現象でした。
炎の剣を習得するべく雪山を登った時、崖で熊に出くわして攻撃され、崖から投げ飛ばされたのは良い思い出です。
村人がめっちゃ丁寧にお辞儀してくる
仁の武士という立場は、島の中ではかなり強いんですね、
歩いているだけで、町中の人達が丁寧にお辞儀してくるので、最初は丁寧にお辞儀し返していました。
そのためのお辞儀コマンドだと思っていたので…。
はい、何の意味もありませんね。
戦闘:4つの型の使い分けが楽しい!ただし盾兵と水の型はちょっとだるい
プレイしてすぐの頃は、まず敵をロックオン出来ない事に驚きました。
が、プレイしていると思いの他、すぐに慣れました。
カメラワークが独特で若干で、仁の立ち位置が画面に近いんですよね。
戦闘中に背後から近寄られても気付かない緊迫感があります。
あと、振り向いた時に、仁と目が合う。笑
石・水・風・月の4つの型の使い分けは、色んな動きでプレイする事が出来て楽しかったです。
相手の武器によって、わざわざ型を変えるのは面倒臭いと思っていましたが、ある一定の所まで進むと、弱点の型で相手のガードを崩さないと、本当にダメージをが入らなくなってくるんですよね。
剣兵相手には、石の型でガード崩し、もしきは長押しの突きで攻撃。
1対1で戦うイベントの時も、突きはガードされ辛いので優秀でした。
槍使いは、風の型で蹴り飛ばす。
崖から蹴落とすのは快感でした。
大型の敵を相手にするときも月の型で、盾を蹴りまくったり、くるくる回りながら切ったりと楽しい。
ただ、水の型だけは…。
結局、盾兵のガードが固くて、なかなか崩せないんですよね。
△の5連撃がフルで決まった時は楽しいですが、盾を太鼓よろしく何度も叩いてる時の方が多く、他の手段で倒した方が早いので後半はあまり使いませんでした。
防具を変えて、よろめきダメージを増やせば早かったんでしょうけど。
気力が増えるまで辛いけど、ある程度増えたら突撃してもいける
序盤、敵のダメージに対して回復手段の気力が少なすぎて、めちゃくちゃ死にました。
でも、ある程度気力が増え、回復系の護符が手に入ると、敵を倒すのと同時に気力と体力を回復できるようになるので、難易度が一気に下がったように感じました。
中盤からは、敵の拠点に突撃して、煙撒いたり、とりもち玉で爆殺したり、派手に戦った方が楽に進むようになりますね。
でも、その中でもやっぱり冥人スタイルで、敵の戦力を削ぐのは楽しいもの。
高台やゲルの上に陣取り、弓で片っ端から殺していくのは快感でした。
後半からは鎧を装備した敵ばかりなので、半弓の出番がなく、長弓でひたすら狙撃しまくっていました。
ムービーが全て飛ばせなかったのはしんどかった
これだけは、かなりしんどかったですね。
特に、蒙古の拠点や街道で捕虜を助ける度に、同じようなセリフを長々吐かれるムービーを見続けなくてはいけないのは、苦痛でした。
飛ばせないムービーが多すぎるため、最後の方はストーリーに関連したムービーまで蔑ろになってきてしまい、間に携帯触って話が分からなくなったり…という事がありました。
ゲーマー失格です。すみません。
トロフィー「八面六臂」の一騎討ち5連続難し過ぎた
これはもう本当に…。
一騎討ちスキルを取得して3人まで殺せるようにし、さらに境井家の鎧で2人追加で殺せるようにして、計5人殺せるようにする必要がありました。
が、これが出来るようになる頃って、厳原⇒豊玉⇒上県と進んでいるので、一騎討ちの難易度が上がり過ぎて、ほぼ失敗するレベルまで追い込まれていました。
結局、蒙古の拠点を全て壊滅させたタイミングでは達成できず、後々対馬中の街道を駆け回って、5人以上の蒙古兵グループを探す羽目になりました。
ストーリー中は嫌と言うほど出くわした蒙古兵も、自分から探すとなかなか見つからないもので…。
たまに5人組を見つけても、最初の一人目で失敗して…の繰り返しで地獄を見ました。
先頭に槍兵が来た時なんて無理ゲー過ぎて、気が狂いそうでした。
フェイントうざい。
調べた攻略情報で、一騎討ちで△で構える前に、×ジャンプで後ろに下がれる事を知りました。
それからは、少し成功確率が上がったように思いますが、最後の最後まで取れずに苦しめられたトロフィーでした。
コトゥン・ハーンが意外と憎めない良いキャラ
敵の大将だったコトゥン・ハーンですが、意外と筋が通っているというか話が通じる敵なんですよね。
無駄な血を流さず、自軍の兵力を拡大するために、菅笠衆を取り込んだりと理に適っていました。
仁や志村を捕らえた際も、即殺してしまうのではなく、ひたすら「降れ」と説得に当たっていました。
完全な悪役ではなく、本土に攻め入るべく作戦を立てて動く立場にある、魅力のあるキャラだったと思います。
余談ですが、顔がめちゃくちゃモンゴル顔してて、造形が上手いなと思いました。
ムービー中いつも血まみれの淫乱テディベア、こと典雄
僧兵として薙刀を振るって戦う姿が格好良かったですが、最後の復讐の鬼と化した姿は衝撃でした。
単騎で突入して、皆殺しにして火をつけて回ってって…強すぎないか?
今までの仁の助けなんて必要ないくらいの勢いで、敵を燃やしまくってました。衝撃。
政子殿や石川先生に比べるとちょっと思い入れの少ないキャラかも。
対馬随一の頑固者・石川先生の老害感
石川先生の頑固さは、描き方が上手いと思いました。
それなりに実績を積んできて、周りからも先生と言われて歳を重ね、今さら他人の意見を受け入れられない…。
結構な老害でしたよね(すみません)
なりふり構わず周りに迷惑かける上、「老人に頼るな」だのなんだの…。
巴に執着し過ぎて周りが見えなくなってしまったということなんでしょうが、
結局、巴ときちんと和解できないまま、逃げられてしまい…。
批判が多そうなキャラでした。
石川先生、距離を取って戦える石川之譚の時は良かったけど、仁之道で同行してくれる時は、敵に切られまくってて引いた。
すぐに突撃する切り込み隊長・政子殿
政子殿も政子殿で面白いキャラでした。
敵を追跡して、いざ誉なき冥人プレイを…と思ったら、いつも叫びながら単騎突撃しちゃう。
その後、瀕死で助けを求めて来る姿を見る事も多々。
政子之譚のラストで対決する事になった時は、死んでしまうのかと思って衝撃でした。
色々突っ込み所はあっても、一族全員皆殺しにされたというかなりハードな助教になっているので、石川先生の100倍理解してあげられるキャラでした。
政子殿って何歳の設定なんだろうか。
孫までいるお祖母ちゃんなのに、蒙古兵をバサバサ切って強すぎる。
最初の頃、政子殿からもらった武家の鎧をずっと使わせていただいていましたが、色がお揃いな事に気が付いてからは親子コーデみたいで恥ずかしくなり、即色変えしました。
黄色い鳥がカメラに収まらない・キツネがすすきで消える
マップの探索中に、未発見の地へ導いてくれる黄色い鳥。
見つけたら即追跡したいものですが、あれって何故かギリギリ視界から消える位置で飛んでません?
カメラに収まりきらないので、前に進んでは上を見上げ…の繰り返し。
かつ、旋回するので馬で走ると追い越してしまう事も。
また、竹やぶを飛んでる時は、竹にひっかかってワープもするし。
なかなか追いづらい存在でした。
同じく、キツネも。
稲荷に導いてくれるありがたい存在ですが、すすきや花で埋もれる…!
追いかけるのに一苦労する存在でした。
以上、簡単ですが、プレイ後の感想でした!
大満足の神ゲーでした!