久しぶりに公開日に観に行けたので更新。
いやー、正直キツいですね。
後半、「おっ」となった部分もあるものの、シンプルに面白くなかったです。
背景、仲間、敵、何もかもCGで最早何を観ているのか…。
以前からそうだと言われればそれまでなんですが、量子世界という現実離れした世界観が拍車をかけているのでしょうか。
描かれる世界観もどこかスターウォーズを彷彿とさせるものであり、映画に入り込めずに「スターウォーズかよ」という思いに邪魔されました。
後半、約束を守らないカーンにブチギレたアントマンが今作の1番のハイライトでしょうか。
カーンが月日をかけて築いた設備を躊躇せずに破壊していく様は爽快でした。
カーン役のジョナサン・メジャースはめちゃくちゃ良い表情しますね。
その表情が分かりにくくなる青いフェイスマスクの仕様が勿体無いくらい。
アントマンは原作を読んだ事がないので、娘のキャシーもスーツで戦うのは意外でした。
アントマンも次世代へ継承されてしまうのですかね?
アイアンハート、シーハルク、ケイト・ビショップ…次々女性へと変わっていきます。
女性ヒーローも別に否定はしないのですが、やはりおじさん達が頑張ってる姿を見たくなるのは、時代についていけないのかしら…。
今回だってピム博士、めちゃくちゃ格好良かったですよ。
ちょっと全員にバランスとった見せ場がありすぎて、インクレディブルファミリーのような、予定調和感がありましたが。
ワンピースで麦わらの一味全員にが順番に見せ場ある、みたいな。
バランスを取って見せ場を作っている事が透けて見えるのもなんか嫌でしたね。
というか、スーツ着てちゃんと戦う機会なんてこれまでなかったであろうキャシーが活躍するのもどうなんだろう…。
人から与えられたスーツを着て急に強くなりました!っていうのが、刺さらなかった理由かもしれない。
まぁ、スコットも自分でスーツを作った訳でないのですが。
ピム博士のアリが偶然進化していた、とか「努力の過程」が見えなかったのが残念でした。
あとジャネット、話引っ張りすぎな。
ここから先、カーンをメインヴィランに据えたストーリーが展開していくんでしょうが、最後に出て来たカーン達は安っぽかったですね…。
コスプレっぽさが強く、ここから先の展開に不安がよぎります。
マーベルの映画は、次回作を待っている間を含めて、リアルタイムで全世界の人と一緒に体験するもの、と受け止めていますが、ノーウェイホーム以来、個人的には刺さらない作品ばかりで…。
あのインフィニティ・ウォーで喪失を経験し、1年後のエンドゲームで沸いたような、体験としてのMCUはもう戻って来ないのでしょうか…。
『アントマン&ワスプ クアントマニア』、多分もう見返す事はないでしょう。