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スコア65点『シンプル・フェイバー』ネタバレ感想・レビュー|「レモン果汁、風で吹き飛んでますけど」

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引用:https://www.netflix.com/

今回紹介するのは、2018年に公開された映画『シンプル・フェイバー』です。

本作の特徴はこちら

  1. アナ・ケンドリックとブレイク・ライヴリーの豪華共演
  2. チープなつくりに見えて、実は二転三転する展開が魅力
  3. トリックはちょっと卑怯かも?
  4. 子役の演技が下手過ぎて鼻につく

『シンプル・フェイバー』とは?

基本情報・評価

・2018年に公開されたアメリカのスリラー映画。

・日本公開は2019年3月。

・原作はダーシー・ベルの小説「ささやかな頼み」

監督:ポール・フェイグ - Wikipedia

IMDb 6.8/10

出演者・キャスト情報

年齢は2020年7月時点のもの。

ステファニー役:アナ・ケンドリック

出身:アメリカ・メイン州ポートランド

生年月日:1985年8月9日(34歳)

アナ・ケンドリック - Wikipedia

ピッチ・パーフェクトで発揮していた歌声を、今作でも少しだけラップで披露。

ファンの方はテンション上がったのでは。

エミリー・ネルソン役:ブレイク・ライヴリー

出身:アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス

生年月日:1987年8月25日(32歳)

ブレイク・ライヴリー - Wikipedia

アナ・ケンドリックと並んで立つと、巨人に見えますね…笑

アナが身長157cm、ブレイクが17cmだそうです。

ショーン役:ヘンリー・ゴールディング

出身:マレーシア

生年月日:1987年2月5日(33歳)

ヘンリー・ゴールディング - Wikipedia

 

管理人的スコア:65点「レモン果汁、風で吹き飛んでますけど」

ストーリー・設定 :★★☆☆☆

キャラクター・演技:★★★☆☆

演出       :★★★★☆

映像美      :★★★★☆

おしゃれ感先行だが、話が2転3転する展開は面白い

冒頭から話の方向性が見えず、どういう展開なんだろうと期待大。

キャラクター的過ぎるくらい、憧れのバリキャリ女と平凡なシングルマザーという対比。

なのかと思えば、ステファニーの方もブログで動画配信やってたりと、意外とスペックが高い。

ブラザー・ファッカーのくだりが出て来た時点で、「ああ、ステファニーも普通のキャラじゃないな?巻き込まれただけの人じゃないな?」と疑惑が…。

特に、エミリーが失踪した後、急にエミリーの家で豪華な食事を作り始めた時には、「あれ…?」と疑惑が最大に。

死んだ女友達の服を着たり、普通にエミリーの家で生活していたり…。

これは、ステファニーが主人公と見せかけて、色々黒い過去を抱えていて、実は殺したパターンか?

なんとなく映画から溢れるおしゃれ感先行でチープなつくりや、キャラクター性の単純さも相まって、そういう映画なのかと思わされました。

 

オチの「双子でした~」というのは、予想外でした。

というより、トリックとしてはちょっと卑怯じゃない??

作中で出て来たタトゥーまで同じというのは、双子である事を更に分かり辛くしているし。

タトゥーってむしろ、双子を見分けるために劇中で使われるんじゃないの??

双子で同じタトゥーなんだったら、別にタトゥー要素いらなかったよね…。

でも、双子である事に気が付いて、ブログでチラつかせて中指立てているアナ・ケンドリックは最高でした。その後のラップも。

 

最後は、エミリーの自白を引き出すために、ステファニーとショーンが演技をしているのだろうと分かってしまいましたが、まさかそれがバレていて、まさか生配信しているとは思いませんでした。

そんなにどんでん返しをする作品には見えなかったので…。笑

そこからは怒涛の展開。

エミリーが車で撥ねられて1回転した事に驚き、車の運転手がちょっとしか登場していない保育園の友達だった事に驚き(お前なの?)、そのあと普通に歩いているエミリーに驚き…。

エンディングの、怒涛のテロップによる雑なハッピーエンドも衝撃でした。

 

個人的に突っ込み所満載だったシーン。

①お墓の前でマティーニをつくるステファニー。

レモン絞ったのは良いけど、風が強すぎて果汁が全部吹き飛んでる!!

撮り直した方が良かったのでは??

②片付け直されたクローゼット

エミリーの死後、ステファニーがエミリーの服を一旦捨てようとまとめますが、目を離したすきに全て綺麗に片付け直されていた。

これって家の中に隠れていたエミリーが全部、自分で頑張ってハンガーにかけ直しているんですよね。

子役の演技が下手過ぎて…喧嘩だけは立派なアメリカンスタイル

子役の演技下手過ぎないか?可愛らしいんだけどさ。

映画全体に漂っているチープな感じをさらに助長している要因の一つだと思います。

アメリカ人の子供って、これくらいの年齢でも馬乗りになってボコボコにするアメリカンスタイルなんですね。

アメリカ人の喧嘩って、絶対相手の態勢を崩して、馬乗りになるところから始まるのは何故。

 

中盤に、ベッドで寝かしつけられるシーンがあるけど、外めちゃくちゃ明るくないですか?

何時に寝る家庭なの?百夜なのか?

 

 

色々雑ではありますが、全体的な映像のオシャレ感と主演女優の2人のおかげで、そこまで嫌な感じはしない仕上がりでした。

よく『ゴーン・ガール』と似ている作品とされているようですが、『ゴーン・ガール』の方が作品として遥かに上だと思います。

軽い気持ちで観たいのなら『シンプル・フェイバー』ですかね。