スター・ウォーズシリーズの新作、スカイウォーカーの夜明けを鑑賞してきました。結論から言うと最低最悪の作品でした。
感想・気になった事一覧
ライトセーバーの動きに華がない。力任せでぶつけ合ってるだけ。
これは本当にどうしようもない。アナキンや先代ジェダイマスターのような円を軸とした流れるような動きは一切見られません。力任せに叩きつけあうチャンバラでした。エピソード3の段階で、一旦ジェダイの文化が途切れてしまっているから仕方ないのかもしれませんが…。見たかったのはこれじゃない。
レイとベンが何故キスをしたのか不明。何あれ?ディズニーだから?
これはビビった。つい最近まで殺しあっていた二人が急に結ばれる。お互いの心の弱みを除きあうような場面はあったが、まさか恋愛感情があったとは…。正にディズニーな展開に興ざめしました。そういうのを求めいてない。
ローズは完全なサブキャラに。前回のフィンとの恋は何?
エピソード8をかき回して、ファンをさぞかし不快にさせたであろうローズ。今回はほぼサブキャラでした。しかし、特徴的なルックスは、メインキャラの背後にいても主張が強く、どう絡んでくるか、ある種の恐怖を持ちながら見ていたが、ほぼメインストーリーには関わって来ず。前回、フィンに恋愛感情を持っていたようですが、今作、フィンはレイに告白したそうな描写。さらには別の女と恋愛に落ちそうな展開も。前作での不評を受けて、立ち位置が変更されたのでしょうか。どちらにせよ、負の存在でしかありませんでした。多くのファンを、ダークサイドに叩き落したでしょう。
C-3POの記憶メモリの消去。R2-D2にバックアップあるんかい!
物語の成り行きで、C-3POの記憶メモリが消去されてしまいました。しかし、消去される前から、「R2-D2にバックアップがあるよ」発言。悲しみも緊張感も全くありませんでした。さらに、記憶を消去されても、C-3POは全く変わらずC-3PO。この展開、本当に必要だった?
ハックス将軍イケメン小物!
スパイとして活躍してくれたハックス将軍。もともとはカイロ・レンと並び立つ関係でしたが、前作で屈服させられ不満を持っていました。彼がスパイだったという展開は面白かったと思います。その後、あっけなく死んでしまいますが。もう少し活躍して欲しかった!
ジェダイマスターの声を、ヨーダしか分からん!!
物語終盤。レイがフォースを通して、ジェダイマスターの声を聴きます。複数人の声が流れてきますが、聞き分けられるのはヨーダのしゃがれ声くらいです。あとでエンドロールを見ると、サミュエル・L・ジャクソンの名前も確認できました。真のスターウォーズファンなら聞き分けられるのだろうか。どうせならちょっとだけでも、姿を現して、オールスター感を演出して欲しかった!
アベンジャーズ/エンドゲームみたいな応援の駆けつけ方よ
終盤、宇宙中から民間船も含めて、応援に駆け付けます。胸が熱くなるシーンです。しかし、既視感が…。そう、「アベンジャーズ!アッセンブル!」のあのシーンにそっくりなのです。っていうか、上空からあの勢いで攻撃したら、レイたち死ぬよね。
なんでもありのフォースマジック
フォースが万能の力と化しました。傷を癒し、死者を蘇らせ、宇宙船を止め、瞬間移動し、ドラゴンボールの「気」に近いものを感じました。結局、フォースでなんとでもなっちゃうのは、緊張感の無さを助長しました。そして大半の観客が、この万能の力に意味が分からないまま、気が付いたらエンディングを迎えていた事でしょう。
ライトセーバー2本重ねたら最強!最初からやれよ!
レイが、ルークとレイアのライトセーバー2本をクロスさせると、パルパティーンの電撃を簡単に弾き返せました。ウルヴァリン、キャプテンマーベル、ワンダーウーマン、クロスさせる動作はハリウッドでは最強のようです。
パルパティーン復活!過去作の物語を完全否定!
これが今作の一番大きな罪だと思います。過去作がいかにパルパティーンを倒すかの物語だったのに、今作では何の脈絡もなく、オープニング時点で復活していました!「死者が口を開いた!」だけでなく、「観客も口を開いた!」でしょう。
レイ・スカイウォーカーの誕生
レイがなぜスカイウォーカーを名乗ったのか。正当なスカイウォーカー家は絶え、パルパティーンであるレイが生き残りました。スカイウォーカー家を継ぎたい気持ちは分かるような気もしますが、唐突過ぎて置いてけぼりにされました。霊体で現れたルークとレイア、なぜ二人だけ?ハン・ソロは霊体化できないとしても、ベンは??そしてあのオレンジのライトセーバー。いつ作った!!!