今回紹介するのは、2013年に公開された映画『スノーピアサー』です。
本作は、2020年5月25日からNetflixオリジナルコンテンツとしてドラマ版が公開される予定です。
『スノーピアサー』とは?
基本情報
2013年公開。
アメリカ・韓国・フランスが共同制作した作品で、キャプテン・アメリカでお馴染みのクリス・エヴァンスが真っ黒に汚れながら、列車の最後尾から先頭まで歩き抜くSF映画です。
監督:ポン・ジュノ 『パラサイト 半地下の家族』
出演者・キャスト情報
年齢は2020年5月時点のもの。
カーティス役:クリス・エヴァンス-Chris Evans-
出身:アメリカ・マサチューセッツ州サドベリー
生年月日:1981年6月13日(38歳)
主な出演作:『アベンジャーズシリーズ(キャプテン・アメリカ)』
「リーダーになれ」「いや、ならない」の問答をしている理由が終盤で明かされますが、今さら言われても「ほーん。」程度のもの。
後出しでキャラの過去を掘り下げられても、衝撃でも何でもない。
17年もあの中で生活していたのに、無駄に戦闘スキルだけ高かったのは何故。
エドガーの事を見捨てたあたりから、映画の酷さが滲み出ていました。
ナムグン・ミンス役:ソン・ガンホ
出身:韓国
生年月日:1967年1月17日(53歳)
爆弾仕掛ける量多すぎだろ。
引き出しの中に監禁されてたけど、どうやって生きてたんだよ。
ヨナ役:コ・アソン
出身:韓国
生年月日:1992年8月10日(27歳)
何がしたいのかよく分からない。
ドアの向こう側が分かるのは何故。
その能力で床下の子供も発見したんだろうが、あの切羽詰まったタイミングでよく床を剥がそうと思ったな。
エドガー役:ジェイミー・ベル-Jamie Bell-
出身:イギリス
生年月日:1986年3月14日(34歳)
「やるのか?」「今しかないぞ?」「見殺しにするのか?」など横でずっと囁いてたイメージ。
悲しい過去があったらしいが、特にその設定が活きる事もなく…。
ギリアム役:ジョン・ハート-Jonh Hurt-
出身:イギリス
生年月日:1940年1月22日~2017年1月(77歳没)
主な出演作:『ハリー・ポッターシリーズ(オリヴァンダー老人)』
死んだ後に、実は裏で手を引いていた事が発覚してもねぇ…。
内通してるならしてるで良いけど、生きて登場して欲しかった。
メイソン役:ティルダ・スウィントン-Tilda Swinton-
出身:イギリス・ロンドン
生年月日:1960年11月5日(59歳)
主な出演作:『ドクター・ストレンジ(エンシェント・ワン)』
ティルダ・スウィントンだけは唯一素晴らしかった。
そもそもの見た目も面白いが、入れ歯取り出したり、歌のシーンで輝き始めたり、裏切って銃に飛びつこうとしたり、唯一良いキャラしてました。
ターニャ役:オクタヴィア・スペンサー-Octavia Spencer-
出身:アメリカ・アラバマ州モンゴメリー
生年月日:1970年5月25日(49歳)
息子と出会う事なくあっさり死亡。
敵の背後から襲い掛かっているのに「サノバビッチ!!」とか叫んじゃうのかい。
この映画、伏線が回収されないというか、人物ごとの設定が活きないんですよね。
これまでの背景はなんなのっていうくらいあっさり死ぬ。
ウィルフォード役:エド・ハリス-Ed Harris-
出身:アメリカ・ニュージャージー州
生年月日:1950年11月28日(69歳)
先頭車両は特に豪華でもなかったし生活感もなかったが、どうやって生きているのだろう。
列車が氷塊にぶつかった時、一番揺れそう。
エンジンのシステム謎過ぎるんだが。
アンドリュー役:ユエン・ブレムナー-Ewen Bremner-
出身:スコットランド
生年月日:1972年1月23日(48歳)
彼もまた子供と再会することなく…。
だったらその設定いらないよね。
腕凍らせてハンマーで砕くのは、この映画唯一の外寒い要素でした。
グレイ役:ルーク・パスカリーノ-Luke Pasqualino-
出身:イギリス
生年月日:1990年2月19日(30歳)
エドガーの代わりに突然出て来てすぐ死ぬの何。
わざわざ名前のあるキャラとして登場する必要があったのだろうか。
教師役:アリソン・ピル-Alison Pill-
出身:カナダ・オンタリオ州トロント
生年月日:1985年11月27日(34歳)
半分白目でピアノ弾いているの笑いました。
管理人的スコア:35点「設定だけ把握すれば十分。結末にがっかりする映画」
ストーリー・設定 :★☆☆☆☆
地球が凍りつき人の住めない環境になった…という設定はよくありますが、列車の中でのみ生存できるというのは斬新。
しかし、何故列車の中なら無事なのか意味不明。
列車の中で、自給自足でバランスが保たれているとの事ですが、色々と説明不足。
列車は何両なの?
肉はあったけど、牛はどこで飼ってるの?
上級国民達の部屋はどこ?
最後尾の人たちは、子供を産むためだけに生かされてるの?
など、疑問がつきません。
設定ありきでスタートして、理屈が追い付いていない感じが出ていました。
エンディングで人死に過ぎだけど、あの子供二人でどこでどうやって生きていくのだろうか。
列車から脱出する事が目的じゃあるまいし、きちんと描いて欲しかった。
キャラクター・演技:★★☆☆☆
キャストに関しては有名俳優を起用して、それなりに豪華だったと思います。
ただ、キャラクターとしては、どの人物も魅力無し。
仲間を見捨てる主人公に、薬中毒の韓国人親子、すぐ死ぬ頼りない仲間など、どのキャラも好きになれませんでした。
演出 :★★☆☆☆
基本的に話が面白くないので、なんとも言えないんですが、狭い列車の中での撮影にも関わらず、非常に大勢の人物が目的を持って動いていたのがリアルでした。
居住区なら生活感、アクションシーンではバックでもきちんと戦っている等、あの狭いスペースでも手を抜かずに映像に落とし込んでいたと思います。
日本要素も中途半端に出てきました。
居住区で仏壇を拝むのを邪魔され「なんなんだよ!」と日本語で怒るおじさんと、黒人が握る寿司屋。
何故わざわざ日本を登場させようと思ったのか…。
あと、斧で腹を裂かれた魚とか、戦闘中の「ハッピーニューイヤー!」とか普通ではない事を狙っていたのは凄く感じました。
好きな人は勝手に解釈して高評価してそうですね。
映像美 :★★☆☆☆
SF映画で世界が凍りつく系の話って、みんなが知っている有名な建造物が凍っていたりするから楽しいと思うんですよね。
本作は、ほぼ列車の中で話が進行し、外の世界については窓から少し映るくらいで残念でした。
最後尾の居住区から少し進んで外の光が差し込んだり、車両ごとに雰囲気がガラッと変わるのは良かったと思います。
でも、それだけでした。
Netflixオリジナル・ドラマ版『スノーピアサー』について
2020年5月25日より、ドラマ版『スノーピアサー』がNetflixオリジナルコンテンツとして公開されます。
Netflix公式サイト(https://www.netflix.com/title/80177458)より引用
氷河期に突入し人類の大半が死滅した世界。地球を回り続ける列車で生活する生存者たちは、階級間に張り詰める危うい均衡の中、それぞれが存続の危機にさらされる。
願わくば、面白い作品になりますように…。